宮廷医学|香薬・香りの養生法

医香同源といわれるように香薬・香りを使って心をととのえる養生法があります。

感情を積極と消極の両端にわけてみると、
愛と憎しみ、喜びと悲しみ、激動と平静と表現することができます。

しかし人の感情変化はとても複雑です。
中医学では喜び、怒り、憂い、思い、悲み、恐れ、驚きの七つにわけて「七情」と呼んでいます。
過度な感情は五臓に影響を与えるため、鎮静、覚醒など情志の安定をはかるために香薬の芳香力を用います。

養心殿

香りの効能の特徴「芳香開竅」

例えば中薬の龍脳は清涼感のある突き抜けるような香りが特徴です。
効能は開竅と清熱。
飲めば覚醒し、塗れば腫れをおさめる薬として使われます。

日本の香道の世界でも龍脳は使われます。
また唐代の皇帝が楊貴妃に最高級の龍脳を贈り「楊貴妃の豊満な容姿から…、この香り」と皇帝は身も心もとろけた記録があり、古代では媚薬としても有用されていたようです。

宮廷医学・香具

人は嗅覚を備えているので誕生とともに香りを感じて生きています。
古代の名医「華陀」も香りを使った治療を施してきました。

宮廷医学・香茶

薬膳茶も香りを楽しみながら飲む、養生法のひとつ。
また、飲めば身体が香るお酒「満殿香酒」もあるそうです。

丁香、藿香、香附子、壇香、沈香、楓香、薫陸香、桟香、欝金、安息香、甲香、詹糖香、肉桂、茴香、霊陵香、青木香、甘松香、白芷、当帰、龍脳、桂心、檳榔子、伽羅、麝香、霊猫香、竜涎香、海狸香…

宮廷医学「香り」をテーマにした研究もすすめられています。

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