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中医学と薬膳で女性の美容を考える

薬膳コラムおんな心と中医学


五臓の華秋の気配を感じる頃となりました。自然界では陰の気が増してくるため、秋になると、やたら虚しさ、淋しさを感じてしまう時は、少し注意が必要かもしれません。
傾向的に次のタイプが秋に体調を崩す事が多いようです。

・自然界の陰気を受け入れやすい人
・内向的な性格
・普段から我慢が多い環境にある


女性に多い情志の不調原因 その1

陰陽学説では陽は「男、気」陰は「女、血」にわけられます。

女性は陰に属し、月経、帯下(おりもの)、妊娠、出産の生理特徴があります。
「女性は血を本となし」というように、月経、妊娠、出産、授乳にかかわり、一生において血を消耗する事がとても多く、そのような状況から女性は血(陰)が不足しやすくなります。

この生理特徴を表す言葉として「婦人の生は、気に有余にして、血に不足す」と中医学では数千年前から言われ、年を重ね、血を消耗するごとに、相対的に気(陽)が余る傾向に。

陰陽のバランスが崩れると…

では、相対的に気(陽)があまるとどのようになるのでしょうか?
血(陰)が不足して、気(陽)が余ると陰陽のバランスが崩れ、陽が亢進します。

症状は心と体に興奮状態(虚熱)が起こり、寝汗、不眠症、イライラ、めまい、怒りっぽいなどがあらわれます。
陰を養う食材、ほどよく体内の熱を排出する食材をとりましょう。
寒さが苦手、冷え性と思いこみ、温まる食材ばかりをとると悪化する可能性があるので気をつけてくださいね。

おすすめ食材:白キクラゲ、梨、ブドウ、ヨーグルト、セロリ

女性に多い情志の不調原因 その2

気が滞ることにより見られる、憂鬱、情緒不安定、胸脇が張る、血の巡りが悪くなるなどの症状もあります。

長い歴史の中で女性は、自分の意見を言わず男性に従うものとされ、
「婦人は人に従い、自分の思い通りにならないので、憂思、憤怒、鬱して気を傷る病が多い」
さらに「思い通りにならないと、たちまち胸中に気が凝結する」と言われてきました。
時代がうつり女性をとりまく環境もずいぶんと変わりましたが、まだまだ女性が発言する機会の少なさ、家庭と仕事の両立などストレスが多い状況にあります。

秋は乾燥の季節に入るため、湿気と暑さから開放され一時的に過ごしやすくなるので、
軽い運動をして体力をつけて、気の停滞や落ち込みを防ぐ生活を心がけてみてくださいね。
自分らしく、のびのびと、リラックスできる環境づくりと食事も大切です。

おすすめ食材:グレープフルーツ、ジャスミン、玉ねぎ、ピーマン
*香りのある食材は気の巡りをよくします。