中医学の基本は陰陽五行

中医学は中国の伝統医学で最も古い医学であり、日本の漢方も中国の伝統医学を源流にしています。その特徴は人体の生理、病理などの診断や予防を研究し、独特の理論体系と豊富な臨床経験をもちます。
かなり難しそうな言葉がでてきましたが、薬膳を知るには中医学の基本を知る必要があります。

中医学の基本ステップ

  • 1.中医学とは

    はじまりは古代の人が自然を理解し説明するための自然哲学から生まれ、やがて人体の生理機能や病理変化を明らかにするものとして発展しました。そのため中医学は多くの学説の集まりで出来ています。

  • 2.陰陽論

    陰と陽はいつも離れることはありません。
    そのなかで性質が対立する陰と陽にわけ流れる曲線で描いたのが「陰陽対極図」です。白い部分が陽を表し、黒部分が陰を表します。

  • 3.五行論

    五行とは、自然界に存在する物質を「木・火・土・金・水」の5つの性質に分けたものです。5つの要素には「生み出す関係=相生(そうせい)」と「抑制する関係=相剋(そうこく)」の関係があります。

人間のしくみ

  • 4.気血津液

    人間を構成しているものとして3つの働きがあります。「気」のエネルギーによって、物質である血、津液(しんえき)を巡らせ五臓六腑に栄養を届けます。「血」は気の運動で体中を巡り栄養と潤いを五臓六腑に与えて活性化させます。「津液」は、体の陰陽のバランスを調節したり、体内を(皮膚、筋肉、目、鼻、臓腑、脳、髄、関節など)潤します。

  • 5.蔵象学説

    中医学では体の表面に現れる現象を見て、内側の五臓六腑の具合を知ることができます。
    また中医学の五臓六腑とは解剖学の概念を越えたもので「心、肺、肝、脾、腎」という五つの臓とその機能的な意味も含むため、西洋医学の五臓六腑の臓器より、とても広い意味を含みます。

  • 6.身体に影響を与える感情

    不調になる原因に精神面が起こす「内因」というものがあります。
    ・怒り過ぎると「肝」を傷つける
    ・喜びすぎると「心」を傷つける
    ・思い過ぎると「脾」を傷つける
    ・憂い、悲しみ過ぎると「肺」を傷つける
    ・恐れ、驚き過ぎると「腎」を傷つける
    人間の精神は体や臓腑活動と深く関係をしています。

現代に活かせる「陰陽五行」

陰陽五行と聞くと「占い」を思い浮かべる方が多いと思いますが、古代の人の自然哲学で当時は最先端の科学や強く生きるための思想だったかもしれません。古代に生まれた学問が東洋医学(中医学、漢方、薬膳)の中で治療、食事、そして今は美容、エイジングケアにも使われています。

不調は感じるけれど検査結果の異常は見当たらない。
そのような時に自分で身体を整えるセルフメディケーションとしても有効です。