桃は魔を払い、血のよどみを破り、新しきを呼ぶ

魔除けに「桃」

古来より中国、日本、陰陽道でも桃は魔除け、厄除けの果物といわれます。
日本神話では伊弉諾尊が黄泉の国から戻る時に、追手から逃れるために桃を投げつけたり、現在の京都市上京区にある陰陽師で名高い晴明神社にも「厄除桃」が飾られています。

そして上巳の節句、3月3日桃の節句には、女の子を悪鬼や邪気から守るために、魔が入らないように桃の花を飾ります。

美味しい果実「山の桃」

桃はバラ科の植物で、昔は山でとれる果物の総称が「桃」でした。
山でとれる美味しい桃は「山桃・ヤマモモ」、酸っぱいのが「酢桃・スモモ」、桜の実は「桜桃・オウトウ」、杏子は「唐桃・カラモモ」、果肉が少なく平べったいのが「扁桃・アーモンド」アーモンドも同じバラ科の植物なので可憐な花を咲かせます。

バラ科 アーモンドの花

アーモンドの花


桃の花

モモの花

桃は一節に二個の蕾と中央に一個の葉目を付ける。これが他の花たちと見分けるコツのようです。

血のよどみを破る「桃仁」

桃を食べると中に大きな種がでてきます。食べている部分は「外果皮」とよび、中の硬い部分が「内果皮」です。内果皮の表面には深い掘り込みがあり、それを割ると中からアーモンド状の「桃仁(トウニン)」がでてきます。

この桃仁は薬として使われ破瘀(はお)の作用があります。破瘀とは血の滞りによって、よどんだコリの部分を破り新しい血が生まれてくるのを助けます。

薬の効能に「破」の言葉がつくと、その性情はとても激しいものがあります。

三つの春「梅、桃、桜」

春告げの花たちは、その華やかさで新しき春を彩ります。関東は梅、桃、桜の順に開花しますが、北海道では開花が逆転して桜、桃、梅の順番です。
そして桃の産地、福島の中央に位置する「三春」では三つの花がいっせいに咲く。それが地名の由来といわれています。

ユスラウメ

ユスラウメ


モモ

モモ


バラ科 桜の花

ソメイヨシノ

そんな風雅な光景を。いつか三春へ足を運んでみたいと思います。

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